超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

『テニスの王子様』と『新テニスの王子様』との関係性_無印時代の「テニスは人生」

圧倒的人生への肯定感を描き出し、紙面から迸らせる漫画『テニスの王子様』。

原作者も言う通り「テニスは人生」である。

テニスの王子様』の最終決戦中Geenius376(最終話まで残り4話)に主人公:越前リョーマが天衣無縫の極みにたどり着いた「テニスって楽しいじゃん」はそのまま「人生って楽しいじゃん」なのだ。さらには、その後に続くリョーマの父:越前南次郎の「天衣無縫なんてもんは 誰もが持ってるもんだぜ」「誰もが最初にテニスに出会った時の気持ち……… テニスを楽しむテニス…か」は人間皆この世に生まれ落ちたその瞬間はこれから生きる人生への希望を抱き生まれたということを比喩している。

テニプリには、人が生きることに対する前向きなエネルギー=圧倒的肯定感が描かれているのだ。

これは余談だが、2018年3月18日には通称ラジプリこと新テニスの王子様オンザレイディオの番組中で、幸村精市役の声優永井幸子氏は「テニプリにおいて勝ちたい=生きたい。試合は命の営みだ」と語った。

テニプリは、人の魂が輝く瞬間を描いた人間の生命讃美の物語なのである。

 

さて、その「テニスって楽しいじゃん」へのアンチテーゼでストーリーを展開してみせるのが、続編『新テニスの王子様』である。(続く