超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

テニプリっていいな

テニプリっていいな」

この言葉がファン感情の全てなのだ。

テニプリ=『テニスの王子様』『新テニスの王子様』への感動や感謝を表し、今後への期待を乗せ、これからも愛し続けることを誓う言葉なのだ。さらに、この言葉を唱えることは、テニプリの圧倒的前向きなエネルギーを再認識し、自らを勇気づけることもできる。

まるで創唱宗教の祈りの言葉のようでもある。

ファンを信者とするのであれば、仏教とにとっての「南無阿弥陀仏キリスト者にとっての「Amen」などと似たような言葉だろう。

 

原作者許斐剛先生の楽曲タイトルにもなっている「テニプリっていいな」。

この楽曲の歌詞は「テニプリっていいな 僕の全てさ」と始まるが、ファンにとってもテニプリは"全て"だ。

 

その感情を一言にのせようとすると「テニプリっていいな」の一言しか出てこなくなる。

 

この様に、なんとも言い表しきれない感情が生まれ、それほどの高揚感を味わえるコンテンツがテニスの王子様である。

 

テニフェスなどのイベントで、We Love TENIPURIの曲に乗せて、多くのファンと一緒に声を揃えて「テニプリっていいな」と口に出す毎にテニプリを愛する気持ちが深まり、その気持ちを共有している幸せを噛みしめることができる。

そんな力を持つ言葉が「テニプリっていいな」である。

 

テニプリへの思いを常に新たにし、深めることで、引き続き読者(ファン)も読者(ファン)としての勤めを果たし(原作を読む、グッズを買う、アニメを観る等の消費者として経済的貢献をする行為)、これからのテニプリを守っていこうと心に誓うのだ。そして、原作者を始めとした公式の組織の側も、継続的な漫画の連載だけではなく、定期的なグッズやCD販売、新規イベントの実施などコンテンツを"守らせてくれる"ようになっている。

 

 

これまで語ってきたように、『テニスの王子様』『新テニスの王子様』は、"広く大衆に馴染む漫画"というよりは、"ハマった人が心から心酔できる漫画"なのである。

自分の人生の支えになる、そんな漫画・コンテンツがテニスの王子様だ。