超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

『BEST FESTA!! 青学vs氷帝』感想とか何か色々書きたくなったこと

(前置き)

本当はTwitterで呟こうと思っておりました。

書きたいことを書き出していったら、あろうことか3,000字(ツイート20個分)近くなったのと、文字数制限140字を数えるのが面倒になった(こっちが本音)ので、ブログ活用します。

(前置き終わり)

 >細々としたシーン・曲ごとの心の声

・19日Get out the way

Get out the way「そうさ 俺たちは群れない~」

私(数分前のトークタイムでのカメラ写りこみ大会を思い出す)「いや、めっちゃ群れてたな?!」

 

・19日鳳長太郎パート

Days(リズムとか音程取るの難しそうな曲)歌う鳳長太郎もとい中の人浪川大輔さん「宍戸(楠田)さんがいないと不安です」

私「私も割と不安」(テニフェス2013まで様々な事情でソロゼロだったことを思い出す)

その後の宍戸&鳳デュエット曲Bring it on!で息を吹き返したようにかっこ良く煌めく鳳長太郎もとい中の人浪川大輔さん

私「宍戸さんの安心感たるや」

 

>個別感想

ジローのハーフパンツがトランクス設定が公式見解だということは分かっているんだ…!わかってはいるんだけども…!

あえて右足ロールアップ靴下見せうえだゆうじを見てしまった私はジローのハーフパンツもあれはあえてわざとやっているのではないかと思えてきてならない。

水色ストライプの方がかっこEじゃんっていうやつ…みんな知らないやつ…(ジローに夢を見たいオタクの妄想)

 

個人的な今回のMVPは小野坂昌也氏。

スタンディングライブに戸惑うというか遠慮がちで探り探りな客席を効果的に盛り上げていたし、初回公演ではどうやら調子のあまり良くなかったっぽ気なイヤモニの様子を微塵も感じさせもせず。さすがのベテランだと思い、ヤングがテニプリにいてくれて良かった!って思った。そこを分かりやすく見せずに隠すところまでがヤングの美学だからなあ。結構誤解しているオタクたくさん見るぞ。でも、それでいいんだろうね。そこがまた好き。ヤング、テニプリキャストでいてくれて本当にありがとう。ヤングさんがいるからテニプリここまで来てるところある。

しかもどうやら当日は足を肉離れしていたらしいという話を聞きさらに感服。

桃城武が、都大会決勝山吹戦S3で右足を痙攣したまま試合続行させた姿や全国大会準々決勝氷帝戦S3で額から流血しながらなおも挑んでいった姿を思い出して重なってしまった。

 

千秋楽の青学トークタイムでベストゲームスの話題になり

不二周助(cv.甲斐田ゆき)「順調にいけば、今年中に切原赤也を倒せます」(鬼かっこいい)

会場「きゃー!!」(圧倒的黄色い歓声)

甲斐田ゆき「あ、まだ全然分からないんですけど。来年かもしれませんが」

のくだりで思い出したけど、ここまで今度のダブルス2試合も含めて青学全然勝ってないのな。

ベスゲで青学が勝利するの第三弾の不二周助が一番最初じゃん?

勝って…主人公校…。

誰にとってのベストゲームズなんだ?

少なくとも試合した青学っ子当人たちにとってのベストではなさそう。

置鮎さんも「関東氷帝S1は手塚は勝っていないし怪我もするし嫌だ」って言ってたし、なんなら皆川さんも「手塚の痛がる姿は見たくない」って言ってたし…。

 

やっぱりテニフェスは最高だな、って思って。

テニフェスに何を観に行っているのか突き詰めて考えると推しが愛されているのを体感しに行っているんだろうなって思うんです。

オタクにとって推しは人生じゃないですか。

推しが愛されているのを目撃して共有して体感して「あぁ、私このキャラクターのこと好きで良かった。好きでいて良かった」って思って人生ごと丸ごと肯定されに行っているんじゃないかと思うのです。

テニプリは人生が肯定される場所。(宗教すぎる)

 

やっぱり生アフレコ凄いわ。

実在してるのを感覚神経に直撃で感じる。

 

跡部景吾は決して1人であの場所に立っているのではないのだな、というのをあまりに強く感じてしまった。

跡部景吾氷帝学園中等部3年男子テニス部部長の跡部景吾

榊監督の言葉を借りるなら「氷帝学園200人の頂点に立った男」

それはすなわち跡部には199人(原作設定にそえば正確には211人)の部員達がいて、彼を支えている。

頂点には底辺が、土台がしっかりなければ頂点とは成り立たない。

その跡部景吾が頂点に立つための土台はしっかりと氷帝学園が構えている。そのことを見た気がした。

さらに全員がトップを狙って頂点に向かって鋭利に研ぎ澄まされていく氷山のような雰囲気を形成する跡部景吾と彼に続く8人。がっつりその様子が見えて最高に痺れた。氷帝学園実在していた。

 

20日夜公演の氷帝トーク「自分が演じるキャラクターの今後の展開の希望」がすごかった。

あんな回答は自分のキャラクターのことを200%理解している人にしか言えない。

しかも全員キャラ的に大正解じゃん。

3年生卒業させちゃう日吉も、長身とマッチョで迷う向日も。

さらにそれをキャラクターとしてじゃなくてあくまでキャストとしての希望として語るあたりが流石すぎて。

テニプリ声優キャストは声優がメインの仕事ではない方々もそれなりにいる中、氷帝キャストチームは割と声優業をメインにしている人が多い職人集団の印象が強いんだけど、その氷帝チームだからこそできたトークタイムで感動どころか圧倒された。

 

やっぱり青学チームは出番も多いし長いしでこのキャラクターと18年間!みたいなのを今までも感じていたけど、氷帝の皆さんも、しかも跡部みたいに出番の多いキャラクターだけじゃなくて全員、氷帝の自分のキャラクターを16,7年間事あるごとには見続けてきた人達なんだなぁというのを強く強く感じたステージだった。

 

始まる時のBEST GAMES!!映像

審判「これよりシングルス1の試合を始めます」

置鮎&諏訪部両氏による冒頭5分の生アフレコ

手塚国光/Never Surrender

この流れ感動しすぎて変な声出た。

S1の試合してる手塚を降臨させるのに十分すぎた演出。

 

千秋楽公演の河村隆いつもの歌い終わりセリフのタイミングがあまりに神懸かっていた。

成さんが「ありがとう」と発したその瞬間に河村隆がスクリーンに映って神が降りた。

タカさんは「ありがとう」が似合う人だなぁ。

 

今回氷帝チーム割と感極まっていたように見えて、そのことに感極まった私。

 

今回氷帝本当に良くて、氷帝割とキャラクター生きてた。

「うわ〜!いる〜!!」ってなった。

個人的な最も生きてるキャラクターは向日岳人さんでした。

向日岳人「おい、侑士。こっちはアクロバティックで有名な菊丸だぜ」って出てきた瞬間、

私「うわわわわわ岳人いる!!生きてる!!ちょっと!実在してるんだけど!!」って震えた。

 

氷帝ファンへのご褒美テニフェスだったな。

氷帝のフィーチャーされ具合が大きくてキャストさんの熱量もコミットも大きくて。

 

氷帝の影の濃さは寒さに由来する気がすることに気が付いた。

氷帝が良いとゾクゾクするのが寒気に似ている。

だから氷帝が強くなると温度は下がって空気が凍てついていく。

ゾクゾクさせてくれればさせてくれるほどに空気は冷えていき、まるで氷の世界に連れて行かれたように感じる。

冷たい氷の世界には光もどんどん届かなくなっていく。

だから影が濃くなっていく。

あたり一面が張り詰めたみたいなキーンと凍るようなまさしく氷の帝が降臨したような雰囲気にしてくれる。

氷の反射する光でのみ輝く世界がどんどん構築されていく。

それがあまりにかっこいいし、THE氷帝学園

それを体感してまた私たちは寒気にも似たゾクっと感を覚えるという無限ループで氷帝学園エゲツないほどにかっこいい。

 

そして、

青学は光。

何かが開ける 闇を切り裂く光。

眩しい 暖かい

そして色鮮やか

あらゆる色に光る 光の奇跡の虹。

氷帝が凍らせた世界を切り裂いて届く世界を照らす光。

 

20.5巻で先生がライバル校達は青学にとってそれぞれどういう存在か?というのに答えているのですが、その時の氷帝の答えが「大ボス的存在」なんです。

しかもこの先に続くのが「青学が完全に挑戦者の立場にまわる、関東最大の壁です。」と続く。

今回のベストフェスタ青学vs氷帝は完全にこの体現。

特に本編ラストの学校曲Get out the way→Tricolore。

漫画が具現化したと思った。

テニスの王子様という青学が主人号の世界では主人公になることはない、永遠の青学のライバルとして存在する氷帝学園

お互いが強くなればなるほど互いが強くなるライバル校同士。

それが青学vs氷帝

いや〜ドラマチック!!

それでいて中の人々は「先輩を卒業させたい」だの「ハイスクール氷帝で高校1年生になりたい」だの「日常スピンオフが見たい」だの、そうだよね〜!中の人達にとっては主人公じゃないとかライバル的立ち位置とかそんなの関係ないもんね!その子の人生まっすぐに見つめてるんだもんね〜!!ってなって嬉しくてさらに感動。

 

氷帝学園ってどういう学校なのよ?って考えた時にたどり着いたのが、原作者の許斐剛作詞テニプリFEVERの歌詞で与えられた「氷のプライド 誇り高き美学」という言葉だと思うわけだ。氷帝レギュラー陣の決め台詞も己の美学にこだわった言葉が多い(比較のために持ち出すけど、立海(20.5巻「一番の強敵」)は、対相手への威圧言葉が多い)。

出演校が絞られたことによって氷帝にあたるスポットライトが増えたから見えたのか、青学とはまた違う雰囲気を纏いながらステージを作る氷帝キャストに「氷のプライド 誇り高き美学」を感じた。

氷帝学園は美学を共有する者達なんだよなぁ。(また氷帝についてがっつり考察したい。)

 

ベスフェス〜Are we cool?〜歌ってる時のキャストさん達が学校ごとに前に出てきて「Are we cool?(自分たちかっこいいこと知ってる顔)(当然かっこいいだろ?というテンション)」

最高にかっこよくでCOOLでテンション上がったな。

 

ペンラ持って行って振ってたけど、DISCOVERとかベスフェスとか"握れ拳"だの"拳を掲げろ"とかいう歌詞に触発されてテンション上がって最終的にペンラが邪魔になってしまい、ペンラ放棄して拳突き上げて楽しんだ。

ライブで拳握って掲げるの力がみなぎるようで大好きなんだよね。なんていうかすごい勇気出る。

 

笑って泣いて感動して元気もらって。

テニスの王子様はやっぱり自分がこの世に生を受けたことが祝福されているように感じさせてくれるんだよなぁ。

テニスの王子様に出会えて楽しめたこの奇跡に感謝したい思いでいっぱいになってZepp Divercity TOKYOを出ました。