超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「桜咲くこの街で 大きく笑おう」

竜崎桜乃は想定される読者の立ち位置を体現する存在なのではないだろうか。 傍観者から当事者になろうとする、物語から正しく勇気をもらう人物のシンボルだ。 彼女の言葉は真実を覆い隠す傍観者ではなく、越前リョーマをまっすぐにみつめる彼女の越前リョー…

価値観の格付けがされない世界

試合は哲学と哲学のぶつかる場所だ。 どちらの希望の力が強いか。 試合相手は互いにとっての絶望の姿をしている。 主人公を誰にするのか、思い入れを誰にするのか、によって見える正義の形も希望の姿も変わってくる。 そこで『テニスの王子様』は青学が主人…

キャラクター考_氷帝学園に魅せられるということ

本稿は、『テニスの王子様』におけるライバル校:氷帝学園について考察する試みである。 最初に断りを入れさせてもらいたいが、無印『テニスの王子様』は青春学園中等部男子テニス部が主人公のため、ライバル校の考察は非常に難しい。 ライバル校はどうして…