2018-01-01から1年間の記事一覧
『テニスの王子様』の主人公は越前リョーマである。 一方で原作者からは、アイディア段階では遠山金太郎が主人公であったと明かされている。 本ブログでは以前『新テニスの王子様』は、越前リョーマと遠山金太郎のW主人公で物語が描かれていると論じた通り、…
テニスの王子様の話のような、そうではないような話をします。 本ブログの更新はすっかりご無沙汰になってしまい、前記事掲載から一ヶ月以上が経過してしまっている。 その間、テニスの王子様に関する考察をしなくなったのではなく、考察点のアイディアはあ…
人間は意味をつけずにはいられない生き物である。 そんな人間の習性に逆らえずに、『テニスの王子様』におけるライバル校達が主人公の所属する学校である青春学園中等部に負けなければならなかった意味を見出してみたい。 とりわけ立海大附属が全国大会決勝…
人が生きる中で思い悩んだ時、宗教では聖典にその悩みの答えがある、書かれていると言われる。 『テニスの王子様』の原作漫画にも似たようなことが起こる。 漫画の中にその時々の人生に響くシーンや登場人物に出会うことができる。 人生のステージが変わった…
(前置き) 元々このブログは漫画『テニスの王子様』と『新テニスの王子様』の考察を綴るために開設したので、個人的な感想を述べるのは場所が違う気もしましたが、感想がえらく長文になってしまったことや鑑賞して考えたことを書きたい衝動が抑えられず、長文…
ドリライは楽しかった。 おてふぇす(VRライブ)も楽しかった それでもテニフェスが観たい。テニフェスに行きたい。 どうしたってテニフェスに行きたいのだ。 私達はテニフェスに何を観に行っているのか。 それは、"愛"を観に行っているのだと思う。 私達の…
「テニプリの楽曲というのは、キャラソンの中にキャラクターが全部詰め込まれていて役者の想いとかキャラクター性、全部が詰め込まれているので、一曲聞くだけでそのキャラクターの魅力を感じられる事ができて、側に寄り添っているような感覚になるっていう…
『テニスの王子様』は越前リョーマから始まる青春学園中等部男子テニス部(青学)の物語だ。 連載初期の『テニスの王子様』公式ファンブック達に掲載されている原作者の許斐剛先生のインタビューから引用したい。 テニスの王子様 公式ファンブック10.5巻 許…
新テニスの王子様 パーフェクトファンブック 23.5巻掲載の"許斐先生が語る!パーフェクトインタビュー"内で「きちんとマンガを見てもらいたいな。」と『テニスの王子様』『新テニスの王子様』の原作者であり創造主である許斐剛先生は話している。 その原作漫…
テニプリは世界平和の実現を目指しているのかもしれない。 テニプリキャラクターソングの中でもみんな大好きLove Festivalからテニプリが世界平和を目指す点について考えたい。 Love Festivalという楽曲の人気の高さは先のテニプリフェスタ2016合戦における…
テニプリはどこか絶対的な感ともいえる永遠性を感じさせる雰囲気をまとっている。 この光は、テニプリがファンを幸福にしている力は、決して消えたりなどしない。 そう思わせる物がある。 もちろん『テニスの王子様』が最終話を迎えて連載が終了したように、…
♪君が悲しむ理由を知りたい〜 (跡部景吾/理由) では、なく。 完全な個人の事ですが、このブログの元になったテニプリの考察をしようと思ったきっかけを書きます。 ある種の悲しみや怒りも混ざったこのブログの元になるテニプリの考察を始めた理由について…
「お前はその力を自分以外の誰か/何かのために使えるか?」 『テニスの王子様』の続編『新テニスの王子様』から登場する高校生達は問い掛ける。 《汝の力を何のために使うのか?》 《何を成し遂げようと生きているのか?》 《自分自身の力は何のためにある…
越前リョーマという主人公は、セオリー通りの少年漫画の主人公とは少し違っている。 遠山金太郎の方が王道少年漫画の主人公に近い。 では何故『テニスの王子様』では越前リョーマが主人公なのだろうか。 越前リョーマは"背負わない"主人公である。 これは主…
実名は記さないでいこうと思います。 連日マスコミを騒がせている大学スポーツ競技の反則行為に絡む報道を見て、友人から「大学の監督にテニプリ読んでほしいよね。」と言われ、私は『テニスの王子様』全国大会の青学vs比嘉の一戦を思った。 結局のところ全…
生きることが辛くなったら『テニスの王子様』『新テニスの王子様』を読もう。 深いことは考えず、ただ1巻〜最終巻までを一気に読もう。 細かいことは気にしなくて良いから、原作漫画を読もう。 "テニプリの世界"は、我々一般読者が思うよりも、もっとずっと…
人は、絶望の中では上を目指すのは困難である。 絶望しながら希望を見ることはできない。 人が生きる中では、時として絶望を覚えることがある。絶望により自らの人生を諦めることがある。前を向けなくなることがある。 そんな時は『テニスの王子様』『新テニ…
諸宗教(創唱宗教)ではその教えに神(またはそれに準ずる存在)からの"愛"が語られていることが多い。 絶対的な愛が人々へ救い赦しをもたらす。 テニプリにおける"愛"は、原作者許斐剛先生の作品および作中キャラクター達に対するあふれんばかりの"愛"が、…
『テニスの王子様』『新テニスの王子様』において"赦し""救い"はあるのだろうか。と考えた。人生への圧倒的肯定感を感じることができる以上、人が生きていることを全面的に肯定し喜ぶ理、すなわち、人が生きることへの"赦し"や"救い"があるはずである。 テニ…
前記事で述べた主人公としての越前リョーマと遠山金太郎について補足したい。 テニプリ読者には馴染み深い話ではあるが、連載開始前の構想段階では、テニスの王子様は「金テニ」というタイトルで遠山金太郎が主人公、越前リョーマは主人公のライバルとなる予…
テニスの王子様は青春学園中等部1年生越前リョーマの視点に立って描かれたストーリーだということをまずは全ての念頭に置かれたい。 無印時代の『テニスの王子様』において主人公は越前リョーマであり、最強は手塚国光である。厳密に言うと主人公にとっての…
『テニスの王子様』の主人公:越前リョーマと原作者とのデュエットソング「フェスティバルは突然に」(作詞作曲:許斐剛)の歌詞からテニプリキャラクターと原作者との関係性を考えたい。 というのも、テニプリキャラクターは漫画家の手によって"生み出され…
先の記事の流れから至極個人的な話の余談を続けたい。 私自身の"原作至上主義"について。 私が初めてテニプリに出会ったのが原作漫画である、ということにも関係するであろうが、とにかく、原作漫画が好きで好きで仕方がない。あまりに好きすぎて、アニメが…
至極、個人的な経験の話。 私自身の個人的な経験に基づく話です。 私はテニスの王子様に出会って宗教信仰について理解した。 実感を伴った共感の次元での理解をしたのである。 というよりは、テニスの王子様に触れる自分自身を見つめ、自分の感情を認め、考…
ここからは、原作漫画の具体的な解釈をしたいと思う。 もちろんテニスの王子様はその全体で人生への圧倒的肯定感を伝えているのだが、個々のストーリーやキャラクターを見ていくと細かくそれぞれに生きるテーマが与えられている。 『テニスの王子様』では、…
「テニプリっていいな」 この言葉がファン感情の全てなのだ。 テニプリ=『テニスの王子様』『新テニスの王子様』への感動や感謝を表し、今後への期待を乗せ、これからも愛し続けることを誓う言葉なのだ。さらに、この言葉を唱えることは、テニプリの圧倒的前…
漫画、アニメ、ミュージカルの公式3コンテンツのいずれもその作品が発するエネルギーによって"人生への圧倒的肯定感"を受け手に授ける『テニスの王子様』だが、これは、キャラクターの圧倒的多様性が可能にした現象だと思われる。 いわゆる「ダイバーシティ…
論考するほどでもないけれど、語りたい話題、その2。 テニプリファンは日常生活にテニプリが浸透していることを、日常で使う言葉の観点から見てみたい。 さて、NHK EテレSWITCHインタビュー 達人達(たち)「緒方恵美×西野亮廣」2018年3月17日放送回におい…
『テニスの王子様』は少年漫画である。 小中高校生を読者層として想定された漫画だ。 努力・友情・勝利の三原則に基づいたファンタジーのエンターテインメントとして、ただ純粋に楽しみ、深い問いを考えることなく、読むことができる漫画なのだ。 つまり、『…
テニプリキャラクター、ストーリーは読者の人生に寄り添う/隣を歩いてくれる存在である。 そんな人生に寄り添うテニプリは、読者自身の人生ステージが変わると、好きなキャラクターやストーリーの読み方が変わることがある。 長年テニプリ読者(アニメ視聴者…