超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

閑話_日常に馴染むテニプリ

論考するほどでもないけれど、語りたい話題、その2。

 

テニプリファンは日常生活にテニプリが浸透していることを、日常で使う言葉の観点から見てみたい。

 

さて、NHK EテレSWITCHインタビュー 達人達(たち)「緒方恵美×西野亮廣」2018年3月17日放送回において西野氏が「社会的な生活をしている人間は朝起きてから寝るまでに必ず"お金"を使う。広く人々の意識に浸透するエンターテインメントを創作したければ、通貨を作れば、数多くの人の日常生活にアクセスできるようになるから強い。」というようなことを語っていた。

テニミュを観始めた人が「1テニミュ」という単位を使い始める。

テニミュ1回の観劇料が6,000円であることに由来するものであり、9,000円は1.5テニミュ、12,000円は2テニミュ、と数える。

とりわけ複数回テニミュを観るファン達はこの「1テニミュ」の単位を他のエンターテインメント(劇、コンサートなど)の他、日常の買い物である雑貨や洋服の値段にも適用し、購買意欲の計算をするようになっている。

この感覚は、最早ほぼ通貨なのではないだろうか。

テニミュを観るテニプリファンは、テニミュというテニプリ公式媒体が通貨になるほど日常生活に浸透しているのではないか。

そして、前述のTV番組の言葉を借りるのであれば、テニプリはエンターテインメントとしてかなり強い存在になっていると見受けられるだろう。

 

また、テニプリには数々の名台詞があり、その台詞は日常会話で使っても違和感が無く、ファン同士の会話や、ファンの発言では度々使用している様子がみられる。

2018年3月1日には、公式LINEスタンプが発売された。

その際、ジャンプSQ.編集部のTwitter公式アカウントには、現『新テニスの王子様』の編集担当者である小川氏より以下呟きが発信された。

「ついに『テニスの王子様』公式LINEスタンプが解禁されました!週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念したキャラクタースタンプ。改めて見ると、テニプリは名セリフが多いですね…!日々の連絡がきっと盛り上がると思うので、是非使ってみてください。日曜日はもちろんあの一言を♪/小川」

全40種のスタンプの内、実に34種(85%)がキャラクターが作中で使っている台詞であるにも関わらず、LINEスタンプという現実の会話で使えるほど汎用性が高い。

テニプリの言葉は現実世界で"生きる言葉"となり、人々の意識に浸透している。