超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

宗教性_創唱宗教

創唱宗教の三大要素にもそれぞれ当てはまる存在があるのが、「テニスの王子様」である。

 

・教祖

原作者:許斐剛先生

許斐先生が紡ぎ出すストーリーこそが全ての原点である。

 

・経典

原作漫画『テニスの王子様』『新テニスの王子様

漫画は、単行本・完全版・文庫判という3形態で販売されている。

さらに、".5巻"というファンブックが無印と新を合わせて5冊(30.5巻はイラスト集)と、ペアプリというキャラクターピックアップの別冊が10巻刊行されている。

また、原作者監修のサイドストーリー:放課後の王子様が新テニスの王子様と並行して連載、単行本の出版が為されている。

 

・教団

漫画というコンテンツなので、人々が個々に楽しむ性質のため、読者(ファン)の団体=教団の存在は見当たらないかと思っていたが、ミュージカルのファンクラブであるテニミュサポーターズクラブ(TENNIMU SUPPORTERS CLUB)が相当するのではないだろうか。

ファンクラブの存在する漫画:テニスの王子様

漫画からスタートし、アニメ、ミュージカルがそれぞれ人気を博し、メディアミックスに成功したコンテンツだからこそ成し遂げられる状態である。

 

 

このように創唱宗教になぞらえることができる一方で、「テニスの王子様」信仰は自然宗教と考察することもできる。

読者・ファンが散らばった崇拝の対象をつなぎ合わせたことによってできあがった自然宗教という捉え方である。

 

すなわちテニスの王子様を好きになった人々がコンテンツを楽しむ様子は、"許斐剛先生という一人が生み出した世界観への感動、共感、信頼"という創唱宗教的な側面もありつつ、"多くの人々が共感共有する感覚が自然と集約された"親善宗教的な側面も見受けることができるのだ。