超解釈テニスの王子様  人生哲学としてのテニプリ(namimashimashiのブログ)

人生への圧倒的肯定を描き出す『テニスの王子様』と、その続編『新テニスの王子様』についての個人的な考察を綴ります。 出版社および原作者など全ての公式とは一切の関係はありません。全ては一読者の勝手で個人的な趣味嗜好です。 Twitterアカウント:@namimashimashi

三位一体

2017年10月に遂に公式から「原作×アニメ×ミュージカル」の「オールテニプリ」という概念が発表された。オールテニプリミュージアム in 京都である。

これは、つまり、『テニスの王子様』は

・原作(漫画)

・アニメ

・ミュージカル

この3つが全て公式コンテンツであるという宣言ともいえるだろう。

テニプリとしてのメッセージを発する公式媒体が三つ存在するということだ。

この状態が正しく「三位一体」なのである。

 

三位一体という言葉を広辞苑第七版を検索すると下記のように記載されている。

さん-み【三位】(サンヰの連声)

正三位または従三位。また、その人。

キリスト教で、父と子(キリスト)と聖霊との称。

--いったい【三位一体】

①(The Trinity)キリスト教で、父なる神と、贖罪者キリストとして世に現れた子なる神と、信仰経験を与える聖霊なる神とが、唯一なる神の三位格(ペルソナ)であるとする説。

②三つの要素が互いに結びついていて、本質においては一つであること。三者が協力して一体になること。

 

②については、オールテニプリそのものである。

オールテニプリという呼称については、オールテニプリミュージアム後も2018年6月に開催される原作者許斐剛先生の2ndライブでもライブタイトルに使用され、原作者公認かつ持続的な概念であることがうかがえる。

確固たる原点の原作(漫画)に加え、アニメはキャラクター達に声や動きを与え命を吹き込み、王子様達はよりリアリティのある人物へと成長させ、さらにミュージカルは最もリアルに若い男子の生き方が反映されることで、作品・コンテンツそのものへのリアリティを提供している。

つまり、「原作×アニメ×ミュージカル」三位格が互いに結びつき、『テニスの王子様』という一つのコンテンツを構成している。

そして、オールテニプリミュージアム(略称:おてみゅ(発案:原作者許斐剛先生))や今後のオールテニプリフェスタ(略称:おてふぇす(発案:原作者許斐剛先生))のように三者が一体となり、世界観に広さ、深み、奥行きをもたらしていっている。

 

また、②の意味を非常によく満たしていることから、①のキリスト教信仰との類似性の高さも見受けられるのではないだろうか。

 

(後日追記分_2018.3.21)

「三位一体」とは、「三つの位格、一つの実体」のことである。(四字熟語における略する前の文章が、「三つの位格、一つの実体」。)

これは、一つの物の違う側面が3つある、という意味ではなく、一つの物が3つを内在しているということである。これをテニプリの三位一体と照らし合わせると、オールテニプリと称される「原作×アニメ×ミュージカル」は、テニプリの異なる側面ではなく、テニプリ公式が原作・アニメ・ミュージカルを有する、すなわち、その3つ全てを以ってテニプリ=テニスの王子様&新テニスの王子様ということだ。そして、この三位一体の状態こそが現状なのではないだろうか。